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― ノリタケカンパニーリミテドの事業概要を教えてください。当社は、1904年に洋食器の製造を目的として創立され、その後セラミック技術を核として事業を開拓してきました。現在では、「工業機材」「セラミック・マテリアル」「エンジニアリング」「食器」の4つの事業を通じて、さまざまな製品や技術を提供しています。 現在の売り上げ構成で見ると、みなさまにとってなじみ深い洋食器の分野は1割程度。自動車・鉄鋼などの基幹産業や太陽電池をはじめとするエネルギーやエレクトロニクス業界へ製品や技術を提供する分野が、大きなシェアを占めるようになりました。しかし、どの技術や製品も洋食器の製造で培った技術やノウハウがベースとなっています。
― SingTelの通信サービスをどのように利用しているのか教えてください。日本、米国の事業所、スリランカの洋食器製造工場NORITAKE LANKA PORCELAIN(PRIVATE) LIMITED (以下、NLPL)を、SingTelの国際IP-VPNを利用して接続しています。日米間の回線速度は1Mbps、日本−スリランカ間の回線速度は512kbpsです。 ― スリランカに製造工場があるのはめずらしいですね。 スリランカ政府による進出要請を受けて、NLPLは1972年という早い時期から製造活動を行っています。現在、スリランカで最も古くから操業している日系企業です。
― 国際IP-VPNを導入した目的を教えてください。 国内の主な事業所はすでにIP-VPNで接続しており、基幹系/情報系データのやり取りやテレビ会議に利用しています。海外の主要拠点に関しても国内と同様、業務の効率化を図るために、IP-VPNを利用したいと考えました。またセキュリティの観点でも必要だと考えました。 特にNLPLに関しては、ここ数年で洋食器の生産拠点を集約したこともあり、テレビ会議を利用したいという要望が高まっていました。テレビ会議を利用するためには、IP-VPNの導入が必須でした。
― なぜIP-VPNが必須だったのでしょうか。IP-VPNを導入する前に、インターネット回線を利用して日本とNLPLでWEB会議システムを試してみたことがありました。しかし、通信環境が安定せず使い物になりませんでした。 インターネット回線なので、どこで、どのような原因があって、どうして通信が安定しないのかまったくわかりません。当然、どこをどう改善すればいいのか、手の打ちようもありませんでした。そこで、IP-VPNを導入して、国内と同じ通信環境でテレビ会議システムを利用しようということになりました。 ― 国内の拠点間では、テレビ会議はひんぱんに利用されていたのでしょうか。 テレビ会議を利用できる会議室は、予約を取るのが難しいほど利用率は高いです。通常のシステムでは導入時がもっとも満足度が高く、導入後は満足度が低下するケースが多いのですが、テレビ会議の場合、利用頻度と満足度は時間が経つにつれて高まっています。
― 国際IP-VPNサービスを選定したときの選定要件を教えてください。(1)国内に連絡窓口があること NLPLには、ネットワークに詳しいエンジニアがいないので、日本側が主導権を持って導入・運用を図っていかなければなりません。そのため、国内に連絡窓口がある通信会社の国際IP-VPNサービスであることが、第一の選定条件となりました。 (2)スリランカにおけるサポート 一方、日本はもちろん現地スリランカでのサポートもお願いできないと困りますので、スリランカの通信事情に詳しい通信会社であることも条件となりました。 (3)グローバルに通信サービスを展開していること IP-VPNで接続するのはスリランカだけではありません。そのため、グローバルに接続サービスを展開している通信会社ということも条件となりました。国ごとに接続する通信会社が異なれば、国際IP-VPNを二重・三重で管理することになってしまい非効率ですから。
― SingTelのサービスを選んだ理由を教えてください。 アジア全域をサポートしていると言いながらも、スリランカだけは対象外という通信会社もありました。その点SingTelは、現地スリランカの通信会社に出資をしているので、現地とのコミュニケーションもスムーズで、安心してサポートもお願いできると考えました。 また、アジアや中東を中心に幅広い通信ネットワークを運営している通信会社ですので実績面でも申し分ないと判断しました。もちろん、日米間の通信サービスも提供しているので、SingTelのサービスを導入することにしました。
― 導入時に苦労したことはありましたか。あらかじめスリランカの通信環境が国内のように充実していないことは説明を受けていましたし、ネットワークの稼働率も保証の範囲内でした。しかし、導入当初、スリランカの中継局におけるトラブルが原因で接続が安定しないことがありました。 ― 中継局におけるトラブルとは。 NLPLは都市部から少し離れた地方都市に建設されているため、いくつかの中継局を経由しなければなりません。落雷や停電によって中継局が不通となることがあるということでした。 ― どのように解決したのでしょうか。 SingTelから現地の通信会社に依頼し、迂回経路を設けてもらうことで安定的に通信できるようになりました。
― NLPLとの接続は512kbpsということですが、テレビ会議の利用に問題はありませんか。 QoSによって、512kbpsのうち384kbpsをテレビ会議用の帯域として確保しています。音声や画像のやりとりに問題はなく、快適にテレビ会議を利用できています。 スリランカと会議をしていてもすぐ隣にいるような感じで、相手側のコソコソ話も聞こえるほどです。もちろん、名古屋、東京、スリランカというような三者会議でも、特に違和感はありません。 ― 残りの帯域はどのように利用していますか。 現在は、メールやデータベースのやり取りなど情報系のデータ通信に利用しています。
― 導入効果について教えてください。 NLPLとのやり取りに関しては、電話とメールが中心だったので、いま考えるととても非効率でした。しかも、通話中に電話が切れてしまうこともありました。 IP-VPNの導入後は、安定的にテレビ会議を使えるようになり、コミュニケーションが密になったことで意思決定がスピードアップしました。 また、スリランカまでの出張旅費が削減でき、移動時間のロスも含めて考えるとコスト削減効果も大きいと考えています。
― 今後の拡張予定について教えてください。 NLPLと安定的に通信できるようになりましたので、現地で運用している基幹システムを日本のデータセンターに移管し、現地からはデータの入・出力だけを行うようにしたいと考えています。そうすれば、システムの運用管理が効率化され、運用コストを削減できるからです。 その他にも、現在の帯域が足りなくなるぐらいネットワークを活用していきたいと考えています。
― SingTelへの期待や要望などあればお聞かせください。 NLPLとの接続に関して、現地の情勢や通信環境を考えれば、現在のように安定的な環境を整えることは容易ではなかったはず。もちろんそれだけではありませんが、SingTelにお願いしてよかったと思っています。 また今後、アジア地域における当社の活動はこれまで以上に活性化し、生産拠点としてだけでなく、現地での販売なども増加していくことが予想されます。当然、各拠点間を結ぶネットワークも必要になります。SingTelはアジア全域に強いので、いろいろと相談に乗ってもらいたいと思っています。今後とも、よろしくお願いします。 お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
※ ノリタケカンパニーリミテドのWebサイト ※ 取材日時 2010年6月 |
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