SingTel
導入事例


■  シンガポールテレコム お客様に聞く - 株式会社アムスク


東京都武蔵野市の株式会社アムスクは海外に4つの現地法人を持つ半導体商社。2006年末の台湾沖地震後、シンガポールテレコムにIP-VPNの構築を依頼した。管理本部 辻井伸夫氏にその経緯を詳しく聞いた。 AMSC

もくじ 
  1. アムスクの業態
  2. シングテルのIP-VPNを利用
  3. 台湾沖地震で各拠点との通信が不能に
  4. 通信会社選定の3つの基準
  5. 基準1:価格
  6. 基準2:安定性
  7. 基準3:トラブル時のフォロー体制
  8. シングテルを選んだ理由
  9. シングテルへの評価
  10. 今後の期待

■ アムスクの業態

-- アムスクの業態について教えてください。

アムスクは海外の半導体を主に日本の電機メーカーに販売する半導体専門商社です。年商は280億、国内に5営業所、海外はシアトル、シンガポール、香港、上海の4拠点があります。
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■ シングテルのIP-VPNを利用

-- シンガポールテレコム(以下シングテル)の何のサービスをお使いですか。

シングテルのConnectPlus(コネクト・プラス)IP-VPNサービスを利用しています。アムスクの東南アジアエリアの3拠点(シンガポール、香港、上海)と東京本社を結ぶIP-VPNの構築をシングテルに依頼しました。主な利用目的は、3拠点における受発注管理、及び在庫管理のERPパッケージのデータ通信です。他、グループウェアやメールも使っています。

-- IP-VPNの導入前は、本社と各拠点間の通信には何をお使いでしたか。

国内、海外とも、日本の通信会社A社のインターネットVPNサービスを利用していました。

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■ 台湾沖地震で各拠点との通信が不能に


-- 今回IP-VPNを導入されたのはなぜですか。

アムスクでは年々、全売上げにおける海外比重が大きくなってきており、それに伴い各拠点からの販売データの重要度も増してきました。そのような重要データの通信を、バックボーンを公衆回線とするインターネットVPNに頼ってよいのか、という声が社内では数年前からありました。かといって専用回線を引くほどコストはかけられないので、IP-VPNの導入を検討していました。しかし実行のきっかけがなく保留になっていました。

そこに決定的なきっかけとなる事件が起きました。昨年(2006年)12月26日に発生した台湾南西沖地震です。震源地は台湾とフィリピンの間。日本から東南アジア方面への通信路となる海底ケーブルが密集している地域です。地震により海底ケーブルが次々と切れ、インターネットや電話が不通になる大規模な国際通信障害が起きました。

アムスクでも地震直後から東南アジア3拠点との間で通信ができなくなりました。データが送れない、メールが使えない、グループウェアも見られないという状況です。プロバイダに問合せると「線が切れています」「迂回しています」というような説明をされるだけで埒が明かない。しばらくすると電話は繋がりましたので、電話やファックスでなんとか現地とのやり取りを行いました。

-- その状況はどれぐらい続いたのですか。

シンガポールは地震の翌日、香港は年明けには復旧しました。問題は上海です。年末年始に入ってもインターネットは遅延がひどくてERPがまともに使えない。幸い、物流部分を外注していた会社は専用線を持っていたため、商品の発送等には影響はありませんでしたが、WEB上の処理を紙に落としファックス送信するなど、社内処理が非常に大変でした。

ようやく上海が復旧したのは2月半ば。2ヶ月近くも受発注作業に支障をきたしていたことになります。

インターネットVPNは通常のインターネットに比べればセキュリティ面で守られているとはいうものの、あくまでバックボーンは公衆回線。このような非常時には優先順位を下げられ使い物にならなくなってしまうということを思い知りました。「これは緊急に対策しなければならない」との声が社内で高まり、3月に入ってIP-VPNの導入が決定しました。

一日も早く導入したかったので、以前に声がけしていた通信会社数社の担当者の名刺を見返して連絡をとりました。

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■ 通信会社選定の3つの基準

-- IP-VPNを任せる通信業者を選ぶに当たっての、アムスクの基準を教えてください。

基準は3つありました。価格、安定性、そしてトラブル時のフォロー体制です。

■ 基準1:価格


-- では順に詳しく伺ってまいります。1番目の「価格」について詳しく。

安ければ安いほどよい、ということではなく、安定性、速度などの通信品質に比べてリーズナブル、という意味です。特に今回はインターネットVPNからの切り替えではなく冗長化ですので、なるべくコストを抑える必要がありました。

■ 基準2:安定性


-- では二番目の「安定性」とは。

地震で通信が切れ上海の社員も、日本側のサポートも大変な思いをしました。あんな思いはもう二度としたくありません。アムスクにとっての安定性とは、「切れないこと」。

特に上海です。中国政府による検閲の影響なのでしょうか、地震前でも上海とのインターネット通信は、速度が不安定だったり切れたりということが頻繁にあり、年々不安定になっていました。IP-VPNを導入することにより「何があっても切れない」、そして「上海との通信を安定させる」ことを期待していました。

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■ 基準3:トラブル時のフォロー体制


-- 最後「トラブル時のフォロー体制」について詳しく。

今回は地震でしたが、天変地異や事故による通信障害はいつ何時起こるかわかりません。トラブル時にこちらが納得できる体制できちんとしたフォローをしてほしい、ということです。

その点では、現在も利用しているインターネットVPNのプロバイダA社の対応には不満があります。半年ほど前、取引先の米国のWEBにアクセスできなくなったことがありました。他の拠点間では問題ないのに数社のWEBだけアクセス不能の状態。プロバイダに問合せると、「こちらは問題はない。そちらに原因があるはずです」と言われ、担当者が夜中までいろいろやってみましたが、結局こちら側の原因は見つかりませんでした。取引先のWEBを使って発注したり納期情報を調べたりする必要があったため非常に困り、担当者に近くのネットカフェで仕事をしてもらったりしました。

翌日になってA社から「うちが原因でした」という電話がきました。詳しい説明や報告書や何か保証があるわけでなく、電話1本です。それでは困ると後で報告書だけは書いてもらいましたが、こういう対応では納得できません。

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■ シングテルを選んだ理由


-- シングテルを選んだ理由を教えてください。

数社検討しましたが、下記基準を総合的に満たしているのがシングテルだったので決めました。
  1. 価格
    シングテルの見積もりは初期費用、月額費用ともに予算内に十分収まるものでした。ある国内の通信会社からも見積もりをとりましたが、条件をそろえたにもかかわらず、月額がシングテルの3倍。その時点で商談は終わりました。


  2. 安定性
    安定性は事前に比べることができませんので情報を集めて判断するしかありません。シングテルはシンガポールの元国営企業であること、アジア地域に強い通信会社と言われていること、そしてあの「世界のトヨタ」も使っているということで、それなら大丈夫だろう判断しました。


  3. トラブル時のフォロー
    シングテルのエスカレーションサポートは非常に良いと思います。トラブルがあるとまずヘルプデスクに電話をし、そこで解決できない場合はオペレーションマネージャに、次はオプレーションダダイレクターに、最後はカントリーダイレクター、つまり日本の社長にまで連絡が行く。その間5時間、という体制のことです。こういう体制なら何かあっても安心できると思いました。


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■ シングテルへの評価

-- 実際にIP-VPNを導入してみての、シングテルへの評価をお聞かせください。

地震でひどい思いをしたので、「一日も早く回線を開通させてほしい」というのがアムスクの要望でした。シングテルにはその要望に十分に応えていただき、発注から開通まで3ヶ月かからずにすみました。この迅速な対応は評価すべき点です。

また、肝心の回線も、今のところ特にトラブルもありません。懸念していた上海との通信も切れることなく速度も安定しています。安定性に関しても十分に評価できます。




■ 今後の期待


-- 今後のシングテルへの期待をお聞かせください。

これは通信以外の業務かもしれませんが、現地法人のITサポートをやっていただければありがたいですね。アムスクに限らず、現地法人はどこも最小限の人員で回しており、システム専門の担当者がいない場合がほとんど。LANがつながらない、でもその原因がわからないなど、業務と関係ないところで多大な時間を取られたりすることがよくあります。そういうこともワンストップでシングテルに面倒をみてもらえたら助かります。ぜひ検討してください。

承りました。お忙しい中、有り難うございました。



※ 株式会社アムスクのWebサイト
※ 取材日時 2007年9月
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